古代 あやこ☆ブログ

シンガー・ソングライター

森田 童子さんを知ったキッカケ

わたしが、森田 童子さんを知ったキッカケは
今から、軽く20年以上前のこと、あるイベントに参加しました。
レコード会社の方々のアドバイスをいただける、というイベントだったっけ。
ギター弾き語りで、舞台でオリジナルを1曲歌ったと思います。
審査員は、ソニー・ミュージックエンターティメントというレコード会社の方々。
そこの梅村さんとおっしゃる方から、こんなアドバイスシートをいただきました。

「ずっと前の新宿ロフトで唄ってた森田 童子さんって、きっと
 こうゆう感じだったのかな。と。ふと思ってしまった。」と書いてある。

森田 童子?誰??
そう、その時に初めて、この名前を知りました。
どんな人なんだろう…と気になって、後日、森田 童子さんの、このCDを購入しました。

聴いてみたら、みごとハマった。
なんという世界観だ…。

『ぼくたちの失敗』という曲がTVドラマの主題歌になってると
人から聞きました。
わたしは、TVを見る習慣がなかったので、全く知らなかったんです。
とにかく、CDアルバムの曲、全てに独特の世界が展開していて
くらくらしながら、しばらく聴いていました。

そんなことを
今日、ふいに、森田 童子さんの訃報を知って、思い出し
とても久しぶりに、CDを聴きました。
享年65歳。早いですね。
なんだか、ちょっとショックでした。



SME梅村さんの、アドバイスシートの手記の続きは

「でも、独特の世界がすごくあると思うから、ずっとずっと
 自分らしさを表現していって下さい。
 古代さんの声は、とても、メッセージソングを歌うにあたって
 とても説得力ある声だと思います。
 ビビッと来るところあるし。
 ずっとずっと、自分の音楽、世界、ポリシーを
 貫き通していって下さい。
 又、どっかで聞けるとき
 その時、古代さんは、どうなっているのか?!
 頑張ってメッセージを伝えていって下さい。」

と書いてある。

こんな20年以上昔のものを、よくぞ保存してあったものだ。
梅村さんという方は、どんな方だったのか覚えていないけれど
今頃、どうしていらっしゃるのかなぁ。
わたし、これに書いてもらったように、貫いてるなぁ。
どっかで いつか、梅村さんに聞いていただけるといいな☆

ソニー・ミュージックエンターティメントの方には、もうひとつご縁があります。
それは、もっともっと昔、まだわたしが弾き語りを始めたばかりの頃
あるライブハウスで『ヤングミュージックフェスティバル』というイベントの
オーディションがあり、その時の審査員もここの方々でした。
その頃のわたしは、ろくにギターを弾けないどころか
弦も自分で張れないし、もちろんチューニングなんてまるで無理な状態。
前日に、名曲堂という楽器屋さんに行って
店主さんに弦の張り方を教えてもらいながら、張っていただいて
チューニングまでやっていただきました(笑)

そうして迎えた当日
なんと〜!選ばれてしまいまして…とっても驚きました!

その時、後で面接で言われたことが
「あなたは、すごく世界を持ってるから、プロにならないでほしい。
 プロになると、その個性を潰されちゃうからねぇ。
 あなたは、そのままでいてほしい。」
と、なんだかマジな表情でおっしゃってて
わたしは、まだ駆け出しで、プロになるとかならないとかって考えもしてなくて
「はぁ?」って感じでした。

それから20数年
古代ワールドは、健在です。
音楽活動は地道にやってるものの
ちゃんと一般人の生活を貫いています。


森田 童子さんを思い出したことで

初期の自分のことも

思い出しました。