古代 あやこ☆ブログ

シンガー・ソングライター

蛍と彼女たち

先日、音楽仲間のライブにゲスト参加のため
豊田市足助町のライブハウスへ行ってきました♪

その帰り際のことです。
足助近郊に在住の友人Kが来てくれて
「蛍、見にいく?」と言う。
う〜ん…今から寄り道すると
帰りの電車に間に合わないかも…という思いがよぎったが
行くことにした。
名古屋から来てくれた友人Mと一緒に、彼女の車に乗った。
女3人の、夜のドライブだ。
車は、真っ暗な山道をぐるぐると登って行った。
「ひゃあ〜こわ〜…」
友人Kとわたしは、あまりの秘境の景色におののいてしまった。
「もうここ、電波、入らないよ」と友人K。
「えぇ〜!じゃあここで遭難したらヤバイじゃん…」
しばらく登ったら、少し民家が見えた。そしたら
「ここ、わたしの家^^」と友人K。
「おお〜…」
すごいところに住んでおられる…。
ここへ彼女が嫁に来た頃は、まだ水が出なくて
汲みに行く生活だったと言う。
車はまた、真っ暗な、森林の道をぐるぐる走った。
途中、タヌキと、山猫みたいな顔のネコがいた。
「普通にキツネもいるし、イノシシも出るよ」と友人K。…。
そうして「この辺かな」と、車は止まった。
外へ出ると
もう、空気が違う。
空気おいし〜〜。
友人Mは、腕をう〜んと伸ばして深呼吸をする。
「あぁ〜浄化されるぅ〜」って、とても気持ち良さそうに。
友人Kが「こうやって車のライトを点滅させてるとね
蛍が、仲間が来たと思って、出てくるんだよ」と言う。
見ていると、向こうの方から、ふわぁ〜、ふわぁ〜と
蛍たちが飛んできた。
「あ……」
数は少ないが、その光景は、夢のようだった。
と、人がいい気分に浸ってる時
いきなり変なうなり声が…。
友人Mが、何を思ったか、モンゴルのホーミーをやりだした(^^;)
それで蛍を呼んでるらしい(笑)
すると、田んぼのカエルたちが、ゲコゲコ鳴き出した。
そしたら「あ〜、あたしカエル苦手〜」だって。

ふいに向こうの方から、1匹の蛍が、わたし達の方へ
すぅ〜〜っと飛んで来た。
そうして、近い場所にある草の中に、スッと入って
そこで光っている。
友人Kとわたしは、ゆっくりと近寄って、蛍のいる近くに座り
わたしは、そっと蛍を、両手で包み込むようにして捕まえた。
「大きいね」と友人K。
ほんとに、なばなの里にいた蛍よりも、大きくて、何だか健康そうだった。
緩く包んだ手の中で、フワッフワッと蛍は優しい光を放った。
「彼女にも見せてあげよう!」と友人Kは、わたしの手から
蛍を自分の手の中に移し、友人Mのもとへ駆けて行った。
わたしも追いかけて、3人で見ようと、友人Kが手を開けたら
ふわ〜っと飛んで行ってしまった。
「あ〜蛍に嫌われたぁ〜」と友人M(笑)

それからわたし達は、友人Kの車で、もといた場所へ無事に戻って来た。
「ありがとねぇ〜!」と、友人Mとわたしは、友人Kを見送った。
さあて〜それからがたいへん…。
予定の出発時間をかなりオーバーしていたからね(^^;)
名古屋発、四日市方面行きの最終電車に、間に合うように
果たして名古屋へ着けるのか…。
「命、預けます」と、わたしは友人Mの車に乗った。
時々、急ブレーキをかけながら、道を選びながら
友人Mは、心して安全運転に努め
なんと、、、間に合った。
なんと頼もしいやつ(T_T)

そうして、無事に近鉄電車に乗り、帰宅できました。

ライブもよかったんだけど♪
この帰り際の、女3人の、ほんのひとときの蛍鑑賞は
なんとも心地よくてね、いい思い出になりました。

足助に行って、よかった〜(*^_^*)