妙香園さんの本社に行きました。
前社長の田中 富治郎さんに、お別れのご挨拶に。
１月１日、まるで御自分で決めてたかのような安らかな旅立ちだったそうです。
わたしが最後にお会いしたのは、一昨年。
その時も、お世話になった方のお参りで伺ったのですが
供養にと、なんと仏壇の前で歌ってくださいと言われてて
ギター持参でした。
仏壇のある和室に、社長さんとご家族の方々が集まってくださり
本当に仏壇の前で、２曲、歌わせていただきました。
その時の社長さんは、とてもとても嬉しそうに見えました。
ミニライブの後は、皆さんで１つのテーブルを囲み、お食事をいただきました。
わたしの隣には、社長さんが座っていらっしゃいました。
そうやってお食事をいただいたのは、２度目でした。
１度目は、初めてお会いした時、今から１７年前の２００１年です。
その頃、たまたま『お茶』という曲が出来たので
そうだ！どこかの御茶屋さんに聴いていただこう！と思い付き
ダメ元でお知らせさせていただいたところ
なんと、妙香園さんの方々がお二人、コンサートに来てくださいました！
びっくりしました。
曲を気に入ってくださったようで「本社に来て歌って」と言われて
初めて伺いました。
会議室のような部屋に通されて
社長さんをはじめ、社員の方々がズラリと揃われた前で「さぁ歌って」と言われ
歌わせていただきました。
その時が、社長さんとお会いした最初です。
「うちは、ほうじ茶が売りなんですよ」と熱く語っておられたのを覚えています。
オーディション(？)終了後「ごはん食べてって」と誘っていただき、食堂へ。
その時も、同じテーブルで、お隣に社長さんが座っていらっしゃいました。
ちなみに、今日も、同じテーブルでお食事をいただいて参りました。
妙香園さんは皆さんが菜食主義なので、野菜がメインです。
わたしは野菜好きなので、ご馳走です。
今日も、美味しかったですよ。
でも、隣に社長さんは…。
今日、ご家族の方が、社長さんの生い立ちを少し話してくださいました。
帰宅してからパソコン検索したら、こんな記事を見つけました。
http://nagoya-rekishi.com/taisho/1916/myokoen.html
早くに他界されたお父様の後を継ぐため、学校を退学されて
若くして社長になられ、７０年間現役で動かれて
亡くなる間際まで、お仕事の話をされてたそうです。
そんなに偉いお方なのに、偉ぶったところが全然無くって
気さくにお話してくださり、気遣いのある優しいお方でした。
笑顔の素敵な人でした。
歌を、歌っていてよかった。
歌を続けていなければ、出会えてなかったですから。
『お茶』という歌が繋いでくれた、素晴らしいご縁。
コンサートには、ほうじ茶を、箱で届けてくださいました。
どんなに励まされていたことでしょう。
ほんとうに、ほんとうに
ありがとうございました！
田中 富治郎さま
わたしも、願っていますね。
「妙香園よ、永遠に」
